秋の空
太陽が昇る前の 涼しい朝の小一時間
大きく息を吸い込んで 屋上に寝転がってみる
蝶々と見間違えた小鳥 雲がつかめそうなほどに
大空に吸い込まれそう
せっかく昇った太陽が もう雲に隠れてしまうように
せっかくの僕の恋心も 儚く切なく消えていきそう
もっと高いところじゃなきゃ見えない太陽
もっとかっこいい男じゃなきゃダメな自分
台風一過のこの空は 秋の切ない表情に変わり
雲が太陽に透かされて なお切なさが増して見える
濁りのないこの空の青さ 嘘などはつけないはずさ
この心温かく照らす
せっかく昇った太陽が もう雲に隠れてしまったけれど
せっかく昇ったのだからもう一度 この空に顔を出すだろう
もっと時間が経てば見えてくる太陽
もっと時間をかけて大きくなれよ自分
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