咲き様
桜の木がみんなに見つめられ ほほを染め ほほ染められた季節
散り行く花びらは風に吹かれながら 惜しまれながらどこかに消える
時は 人は 確かに彩られた
花は何を想って咲くの そして 何を想って散り行くの
ほんの一月の運命を 咲き誇れたから 散るの
桜の木が雨に降られ打たれ 染み込んで緑色を増す季節
葉先から滴る雨粒が 見上げたこのほほを伝ってゆく
空は 人は 涙しているだろうか
雨はしとしとと降るの 草木や人は俯き加減
雨は轟々と降るの 何かを堪えられずに・・・
雨を吸って 陽を浴びて 夏の暑さ 冬の冷たさ 乗り越えて
また春が来る
花は再び花咲かすだろう 時を 人を 街を 彩るだろう
なんて乱れぬ生き方よ なんて確かな生き様よ
桜は強く潔く 人はなんて弱いんだろう
確かな生き様探す為に 桜並木を歩いていこう
確かな咲き様探す為に 巡る季節を歩いていこう
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