何に残すか
世界遺産の話の続き
第1位に輝いた「屋久島」
に15年前くらいに行ったし、
あの、縄文杉も実際に見てきた。
そこまで行くまでのトロッコ道や険しい山道
途中の大王杉(縄文杉と間違うほどにこちらも凄い)
も、記憶に残っている。
記憶には残っているけれど
写真などは一枚もない気がする。
弟と一緒に縄文杉まで行ったけれど
「はい、チーズ」
などもなく、
ただただ、縄文杉を眺めた気がする。
時代は変わり
スマホ全盛期の今
きっと
縄文杉の前で写真を何枚も撮るのだろう
最近
このスマホ全盛期に感じることがある
それは
「何に残すのか」
ということ。
生で、実際に自分の目でみることよりも
スマホに残すことを優先している気がする
どれだけ、じっくり自分の目で見ているのだろうか?
写真と撮ることとか
動画を撮ることが最優先で
自分の目で
自分の心で
見ていない気がする
それでいいのかなと。
音楽もそんな気さえする。
路上ライブを見ていても
人気の人たちのまわりには
スマホで動画を撮る人ばかり
ちゃんと映っているかな?
と、画面ばかり見ている気がする。
先日、東京の美術館で
「岡本太郎」の展示会を見た。
写真を自由に撮っていいということもあり
自分も何枚か写真を撮った。
でも、
やっぱり大切なのは
自分の目で、自分の感性で、その作品と向き合う時間なのだと思う。
スマホという現代を象徴するアイテムが
大切なものを見えにくくするものであってはいけない。
そんなことを強く感じる。
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